お礼状、お礼のメールの書き方
面接が終わってから、できることの1つがお礼状を出すことです。
採用担当者の多くは、お礼状をもらったからといってそれが採用の決め手になることはないという風に話しますが、良い印象を与えることはできると思います。
面接では印象が大切であることは今までお話してきたとおりです。
立派なことを言うよりも、良い人だな、感じのよい人だなと思われた人が採用されることに、多くの応募者は気づいていません。
面接のお礼のメールについて
お礼状の書き方の前にまずはメールについて考えてみたいと思います。
メールでお礼を伝える方もいらっしゃると思います。
それはそれで良いと思います。ただ、もし他の応募者が手書きの手紙を書いていたとしたら・・・そう、これだけで差を開けられてしまいますね。
それにメールというのは簡単に打てるのは誰でも知っていますが、手紙、しかも手書きになるとなかなか面倒です。
だからこそ、それをやってみせることで相手には良い印象を持ってもらえるのではないでしょうか。
ですから、私はメールでお礼を言うよりは、手紙の方が圧倒的に良いと思っています。
お礼状を書く時のポイント
面接後のお礼状を書く時にはいくつかポイントがあります。それらは、
1.面接が終わったその日に書くこと
2.メールよりも手紙がベター
3.採用担当者宛てに書くこと
4.白い封筒を使うこと
5.縦書きにすること
6.短めの文面で構わない
7.ポイントは面接をお礼を言うこと、自己PR、最後のお願いの3つ
ということになります。
少し説明を加えますと、白い封筒ではなくて茶封筒にしたり、可愛らしい封筒を使ってくる方もいますが、それらはNG。これはあくまでもビジネスであることを忘れずに。
また、ポイントは3つと書きましたが、自己PRなどがあまりしつこくならないように注意することです。
文章は相手のことも考えて短めにすること。
お送りする際は担当していただいた方宛てに書くことです。
具体的には
○○○○株式会社
人事部長 佐々木太郎様
という風に書きます。個人名を入れる場合は「○○○○株式会社 御中」とは書かないのがルールです。
お礼状の書き方
下記は面接後のお礼状の例文になります。
しかし、これはあくまでも例文。一般的なことを書いて送っても面接官には響かないばかりか、逆効果になることもあります。
ですから、例文は例文としてとらえ、書き写したりするのはやめるべきです。何故なら、例文にはあなたの気持ちが全く入っていないからです。
手紙は気持ちを送るものです。お礼状で大切なのはその気持ちの部分。
感謝の気持ち、あなたから、採用担当者に自分のために時間を割いてくれたことに対する感謝の心を届けること。
そうすれば相手には伝わります。
大切なのは上手な文章なんかでは決してありません。心です。気持ちです。
それがない手紙をもらっても、何も感じることはできません。ロボットから手紙をもらったようなものですから。
下記に例文を書きますが、これはあくまでも参考程度に。書く際は、あなたの気持ちを手紙にのせてください。
※実際は縦書きにしてください。これはホームページに掲載する上で横書きにしているだけです。
拝啓 益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。本日はお忙しい中、私のためにお時間を割いていただきまして誠にありがとうございました。
本日佐々木部長にお会いするまでは緊張と不安でいっぱいでした。しかし、御社の営業戦略や今取り組んでいらっしゃるプロジェクトのことをお聞きして、不安がやる気へと変わってゆきました。これまでの私の経験が生かせると考えたからです。
また、緊張からうまく話せなかった私の話を真剣に聞いてくださったことが嬉しくて、今は御社で面接というチャンスをいただいたことに感謝しております。
これからの貴社のご発展と佐々木部長のご活躍、お祈りしております。
ありがとうございました。
敬具
平成○○年○月○日
山田一郎
書き方のポイントは
1.自分の言葉で書く
2.面接の機会を与えてくださったことへの感謝の気持ちを伝える
3.嬉しかったこと、考えさせられたこと、印象に残ったことを書く
最後に、ご検討をお願いする文章であったり、自分も会社のために貢献させていただきたいことなどを書くのも良いとは思いますが、例文ではあえてそれを入れませんでした。
手紙を出すということ自体がその気持ちだと思ったためです。
ただ、その文章を最後に入れるのも良いとは思います。
ここまで色々お礼状の書き方のポイントなどを書いてきました。
ただ、一番大切なことは、感謝の気持ちということになると思います。その気持ちがあれば、自然と良い文章になると思いますし、相手にもその気持ちが伝わると思います。