面接で緊張しない方法とは?
面接であがってしまってうまく話せなかった経験、緊張してオドオドしてしまった経験はありませんか?
恐らく誰にでもそういった経験はあるはずです。
就職・転職面接というのは今後の自分の人生を左右する大切なものですから、そういった場面で堂々としている方がむしろ不自然だと思うのです。
私は面接をされる立場も沢山経験してきましたが、採用担当者としても面接を担当してきた経験があります。
そこではみなさん殆どの方が緊張した面持ちで来社されました。
中には緊張して、私に履歴書を手渡す際に震えていらっしゃる方もいました。
また、中にはプレッシャーからか、笑顔も全くなく、表情が固まったままの方もいらっしゃいました。
でもそういった方々がいらっしゃる一方で平然とした顔で面接に来られる方もいました。
この中で採用されたのは誰?
さて、上記の中で採用されたのは誰だったでしょうか?
それは手が震えていた人です。履歴書を渡すその手は緊張で震えていました。その方は私の質問に一生懸命答えて下さいました。
その様子を見た私はこの人はこの仕事にかける思いが他の方よりも強いのではないかと感じました。
何の緊張もなく、平然としていた方は確かに、リラックスしていたようにも見えました。でも採用する側から言わせてもらえれば、緊張感に欠けているようにも見えたのです。
こういった事例は多くあります。
あがり症の方であったり、極度に緊張して、手が震えたり、声が震えたりする方もいらっしゃいますが、そういった方々はあがることが評価を下げる、不採用の原因になると思っています。
でも実はそうではないんですね。
あがっても評価は下がらない
あがったり、緊張したりすることはむしろ好印象につながったりすることがあります。
一生懸命なのだ、この会社への思いが強い、真剣なのだ・・・という風に見えるからです。
ですから、あがらないようにしよう・・・なんて思う必要はありません。平然としている方がおかしいのですから。
ではどんなことが評価を下げるのでしょう?
それは、あがることではなくて、ビジネスマナーができていない時です。
身だしなみ、お辞儀や挨拶といった最低限のマナー、姿勢、態度・・・・などなどそういったことが減点の対象になります。
一言で言ってしまうと、よい感じの人が採用される人です。
思いやりのある人、他人のことを気遣える人、優しい人・・・などは仕事もできるであろうと思われます。
しかし、マナーも守れない人はビジネスの世界でもやってゆけないであろうと思われるのです。
面接で求められるのは、その人の人間力です。
緊張しない秘訣教えます
そうはいっても、できれば面接では緊張しない方が言いたいこともしっかりといえるでしょうし、緊張して笑顔が全くなかった・・・というのはこれはあまりよくありません。
そこで簡単にできる対策についてお伝えしたいと思います。
人にはある特徴があります。それは、○○してはいけないと思うと、余計それを意識してしまう・・・という点です。
例えば、「太るからアイスクリームは食べてはいけない」と思ったとしましょう。すると余計アイスクリームが食べたくなりませんか?
緊張もこれと同じ原理です。「緊張しちゃ駄目だ」と思うと、余計緊張するようにできています。ですから、それをやっては駄目です。
そもそも何故緊張するのでしょうか?
それは自分が採用担当者の目にどう映るだろうか・・・と心配しているからです。もし、機械が相手だったらそれほど緊張しないでしょう。
自分がどう思われるか?
つまり、自分のことを考えている時に人は緊張するようにできています。ですから、緊張しないためには相手のことを考えてあげるのがコツです。
この話をすると「それは逆じゃないか?」と思う方もいらっしゃると思います。
相手がいるから緊張するのだ・・・と。相手のことを考えているから緊張するのではないか?・・・と。
でもそれは少し違います。相手の目に自分がどう映るかを考えているのです。
相手にどう思われるだろうか?と考えているのは相手のことを考えているようで、実は自分のことを考えているのです。
でもどう思われるだろうか・・・ということは誰もが思うことです。そして、それはある意味大切なことでもあります。
ただ、どう思われるかと思いすぎてしまうと、緊張しすぎてしまう・・・というわけです。
さて、そういったことを防ぐために、面接の場合であれば、「今日は私のために時間を割いていただいてありがとうございます。」という感謝の気持ちで行くことが一つの方法かなと思います。
「今日は感謝の気持ちを伝えよう」「お礼を言おう」という風に相手への感謝の気持ちを持ってゆけば、緊張はしてもしすぎることは避けられると思います。
逆に、「今日はどう評価されるだろうか?」「何か印象に残ることを言わなくちゃ」・・・と言う風に相手に自分がどう思われるか?ばかり考えていると緊張してパニックになることがあります。
また、もう1つのポイントは、少しだけ自分の立場から抜け出して、相手の立場になって考えてみる・・・ということになります。
自分のことを思うと緊張してくる・・・という仕組みでした。それなら、自分ではなくて、誰か他の人のことを考えてみるのも一つの方法です。
例えば、面接官(採用担当者)のこととか。
この人はどんなことを知りたいと思っているのだろうか、この人も誰かを採用して誰かを落とさなければならないのだから、大変なのだろうな・・・とか。
そういう風に少し自分以外の人のことを考えてみると、不思議と心は落ち着いてきます。
ここまでの話をまとめると:
1.緊張しちゃ駄目だと思わない、緊張するのが普通だと思うこと
2.感謝の気持ちを相手に伝えるつもりで面接にのぞむ
3.面接官の立場になってみる、考えてみる
この3つを実践していただけば、本番はきっと上手くいきます。大丈夫です。
不採用が怖い
緊張してしまうもう1つの理由は不採用になるのが怖いから、ということかも知れません。
確かに、面接で不採用になることは悔しいし、辛いです。
私にも何度も経験があります。
でもそういった経験があるからこそ、今働ける喜びを感じていられます。
何も問題なく就職してしまった人は働けることが当たり前だと思ってしまうかも知れません。
でも不採用を何度も経験した私には仕事があることは当たり前のことではなく、今、仕事がある自分はラッキーだなと、幸せを感じたりすることができます。
何事も意味があるのかなと、私は思います。
不採用であれば、それはあなたにはもっとあなたに合った、あなたにもっとふさわしい企業がありますよ・・・というサインだと思うのです。
不採用は決して負けではありません。
それは別に自分にもっと合った道があるという知らせでしかないと、私は思っていますし、何が起きてもそれは自分にとってはきっと必要なことなのだと思います。
だから、何も恐れるものはありません。
もっとも、就職活動、転職活動というのは時にひどく孤独な戦いになることもありますが・・、そういった困難を乗り越えて、是非ご自分に合った会社の内定を勝ち取ってください。