圧迫面接の5つの対処法とは?
恐らく多くの方が圧迫面接という言葉を聞いたことがあるかと思います。
いわゆる意地悪な質問がそれにあたります。
ただ、圧迫面接には、他にも無関心な態度をとる、こちらの言っていることを無視する・・・など様々な形があります。
では何でそんな意地悪なことをわざわざするのでしょうか?それには大きくわけて3つの理由があると思います。
1.その人の人物像であったり性格を把握する
これは圧迫面接の一番のポイントだとは思います。
嫌なことを言われた時や、困った質問をされた時、その人がどのような答え方をするか、どんな反応をするかを面接官は見たいのです。
2.ストレス耐性を見る
ストレスにどれだけ強いか・・・ということですが、これは仕事をしてゆく上で大切なことなのかも知れません。
仕事ではすべて思い通りにいくことはありません。むしろ、殆どが思い通りにならないことです。それをどう捉えることができるか・・・が問われます。
3.人間関係のスキルを見る
仕事をしてゆく上で意地悪で自分勝手なお客さんがいたり、クレームを言ってくるお客さんがいたり、または、無理なことばかり言ってくる得意先があったり・・ということはよくあることです。
そういう時でも上手に対処できる人を企業は求めているかも知れません。
その場合は、圧迫面接をすることによって、その人が求めている人材かどうか・・・ということを見極めようとしていることもあります。
この3つが圧迫面接の意図になります。
対処法を考える
さて、今度は圧迫面接をされたときの対処法について考えて見ましょう。
尚、意地悪な質問のリストに関しては 圧迫面接の質問事例や例文一覧で一覧で紹介していますから、そちらも参考にしてみてください。
そういった質問に対して、ある程度練習しておくことは大切なことだと思います。ただ、勿論、例文をそのまま暗記したりする必要はありません。
ただ、こういった質問があるかも知れない・・・と準備しておくとよいかも知れません。
さて、圧迫面接をされた時の対処法ですが、おすすめなのは:
1.「圧迫面接だな」と心の中で思うこと
2.相手の言っていることが間違っていても、すぐに否定しない
3.むきにならずに、自分が言うべきことは何かを自分に問う
4.答えられないような質問に対しては「申し訳ありません」と素直に認める
5.言葉よりもむしろ表情や態度を見られていることに気づく
この5つではないかと思います。
それぞれどういうことなのか考えてみましょう:
いきなり、「あなたこれだけ転職の回数が多くてよくうちなんかに応募したね。採用されると思ったの?」などといわれると、普通ならむかっときてしまうでしょう。
でもその反応を相手は見たがっているのかも、知れません。
ですから、意地悪なことを言われたら「これは圧迫面接だな」と心の中で思うことです。すると冷静な対応ができます。
また、実際は圧迫面接ではなく、その採用担当者、面接担当者が意地悪なだけだったとしても・・・
「これは圧迫面接だな」と思ってみることで、感情的にならずに済むことが多いですから、いずれにしても、言い方は悪いですが・・・これは罠だな・・・位に思ってみてもいいのかも知れませんね。
答え方という意味で大切なポイントがあります。これは圧迫面接の質問例一覧でもご紹介したいと思いますが、今は簡単なポイントだけ見てゆきたいと思います。
大切なのは、相手がいくら間違っていても、それをすぐに否定したりしない・・・ということです。
例えば、面接官が「あなたの営業のやり方というのはもう古いですね。」と言われて、「いいえ、そんなことはありません。何故なら・・・」という風に答えるのは印象がよくありません。
何故なら、まず「そんなことはない」と採用担当者が言ったことを否定しているからです。
これを採用担当者は、入社しても上司が言ったことを否定しそうだな、とか自己中心的なのでは?とか、社内の人間関係でトラブルを起こしそうだ・・・と考えるかもしれません。
それよりも、
「はい。おっしゃる通り古いやり方かも知れません。ただ、私はこのやり方で多くのお客様から信頼していただいてきました。私はそれを誇りに思っております・・・」
という風に相手の言っていることを一度認めておいて、その上で自分の考えを話すこと・・・これは圧迫面接ではとても有効な対処法なのかなと、思います。
また、上記のケースでは自分が信じてきたことを伝えようとしているわけですが、それを伝えた上で、新しい営業の方法にも積極的に取り組みたいということを(変化にも積極的に対応してゆけることを)伝えてみてもよいかも知れません。
圧迫面接では、つい、頭に来てしまうこともあるかも知れません。
それが目的なのですから。しかし、そうなってしまったら、採用への道が閉ざされてしまいます。
ですから、むきにならないこと、そして、質問の意図を考え「感情」ではなくて、冷静さをもって、「理性」で答えることが大切です。
面接官の中には、あなたが答えられないような質問をわざとしてくる人もいます。
例えば、「わが社の商品は全部把握していますか?」といった質問です。全てなんて普通は把握しているはずもありません。
ですから、そういうときは無理をして何とか言おうとするよりも、「勉強不足で申し訳ありません」という風に素直に謝ることが大切だと思います。
その上で知っている範囲のことを答えるといいかも知れません。
例えば、「申し訳ありません。勉強不足で全ての商品はまだ把握できておりません。ただ、○○○という商品はよく存じ上げております。」という風に。
採用担当者が圧迫面接をする時に見たいのはどう答えるか・・・ということもそうですが、それよりもむしろ表情であったり態度が見たいのだと思います。
態度や表情は言葉よりも印象に残ります。
そして、言葉ではごまかせても表情であったり、態度で気持ちというのはすぐにわかってしまうものです。
ですから、圧迫面接の対策としては、表情や態度にも注意しなければなりません。
意地悪なことを言われると、背中を丸めて、下をむいてしまうこともあるかも知れませんが、そんな時こそ姿勢には注意したいし、表情も笑顔を忘れずにしたいものです。