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集団面接・グループ面接の対策

これも企業によりますが、応募者が多い場合などは一次面接で集団面接(グループ面接)を行うこともあるかも知れません。

本当は一人一人話を聞く方がいいわけですが、しかし、応募者が多く、それだけの時間がない場合はある程度ふるいにかけてから一対一の面接を行うのです。

この場合の一次面接の目的はある程度社会性のある人や感じの良さそうな人、話をもっと聞いてみたい人などを見極めることです

ですから、一次面接から自分のことについて詳しく聞かれることはこの場合は少ない・・・ということがあります。

また、グループ面接の目的は他にも、他の人との協調性やリーダーシップの有無、それぞれのコミュニケーション能力、積極性の有無などを見ることにあります。

ですから、そういった点も考慮しておくといいかも知れません。

対策を考える

さて、集団面接の対策について考えてみましょう。まずポイントは先ほどの話から、

1.ある程度の人数にふるいをかけられる
2.与えられる時間は少ない
3.協調性、コミュニケーション能力が問われる

この3つです。

多くの人数での面接ですから、時間がありませんし、目的もより詳しくあなたという人物を見極めるというよりは、マイナスな点がないかどうかを見られていると言っても良いかもしれません。

ですから、何が大切かというと

「第一印象」

これがまず大事です。

そのためには、服装や髪型、所作が大切です。

面接官というのは一般の面接であっても、早い段階で応募者のイメージを決めていると言われています。5分で採用が決まる・・・とも言われています。

それだけ短い時間で人の詳しいことまでは分かるはずがありません。

ということは何が基準になっているかと言うと、「どんな人に見えるか?」ということです。

感じがよいか、前向きそうか、誠実そうか、思いやりがありそうか、仕事ができそうか・・・ということです。

ビジネスの世界にはビジネスマナーというものがあります。これができないと、ビジネスの世界ではマイナスの評価をされてしまいます。

ビジネスマナーとは身だしなみであったり、話し方、接し方・・・などなど。何を言うか・・・ということ以前に、どう見えるか、どう聞こえるかが大切なのだと思います。

そういった、どう見えるか、どう聞こえるか・・・ということに関しては早い時間帯で判断することができます。

ですから、わずか5分で採用を決める人もいるのです。

集団面接ではさらにそういったどう見えるか?どう聞こえるか?が重要視される傾向にあります。

どう見えるか?どう聞こえるか?

さて、大切なポイントは身だしなみ、髪型、所作・・・ということでした。

・・・ということは入室からとても大切だということです。ここで落ちてしまう人も沢山います。

基本的な入室、退室の対策に関しては面接での入室・退室のマナー、また身だしなみに関しては面接の服装と髪型のマナーをご覧いただければと思います。

他に抑えておきたいポイント

グループ面接で他に抑えておきたいポイントはいくつかあります。

1.発言について

まず発言に関してですが、誰からでも良い・・・と言われたら手を挙げて自分から積極的に答えることです。その方がやる気があると思われます。

発言をする際は、質問をした面接官(複数人いる場合)を見て話すこと。相手の目を見て話します。上手に話そうとする必要はありません。

上手よりも一生懸命なことが大切だと私は思います。

2.他の人の話を聞く

他人が発言している時に全く聞いていないような人もいますが、自分が発言していない時も評価されていることがあります。

緊張して他人の発言のことまで気にしていられない・・・ということもあるかと思いますが、面接官はそこまで考慮してくれないことも多く、他の人の話を聞いていないことで、マイナスに評価されてしまうこともありますから、注意してください。

3.ポイントは絞ること

緊張したりすると、なかなか要点がまとまらなかったりするものですが、できるだけポイントは絞った方が印象はよくなります。

特に集団面接の場合は、時間がないためにとっている形式でもあるので、できるだけポイントは絞って話したいところです。

そのためには、ある程度質問を想定して予め答えを用意しておくこと、つまり、準備が大切になってくるかと思います。

4.ディスカッションでは

グループディスカッションなどをする企業もあるかも知れません。

この場合の対策については専門家によって意見が違ってくると思いますが、基本的な考え方としては、人の話はしっかり聞きながら自分の意見も言う・・・ということです。

つまり、他人の言ったことに反論したり、対立しているような意見を論破することがグループディスカッションの目的ではないということ。

ただし、他人と同じ意見を言うことが大事だと言っているわけではありません。他人と自分の意見が違うこともあると思うのです。

ただ、自分の意見を言うにしても、他人を否定して、自分の正当性を主張するのではなく、相手の言っていることを理解した上で、私はこう思っています・・・と話すことが大事だと思います。

会社という組織では、協調性も求められるためです。

5.最後に

最後になりますが、集団面接、グループ面接では他の応募者を打ち負かすことが目的ではないと思うんです。

確かに採用される人もいれば不採用の人もいます。

もし不採用であれば、その会社はあなたには合わなかった、他にあなたに合う会社がありますよ・・・ということだと思います。

ですから、面接というのは集団であろうが一対一であろうが、勝ち負けではないと私は思うんですね。そういう意味でも、他人と自分を比較する必要もないと思います。

他人と自分は違っていて当然です。採用されたから優れているわけではありませんし、不採用だから、劣っているわけでもない。

少なくともそういう気持ちで集団面接を受けることで、余計な緊張やプレッシャーからは解放されるのではないかな、と。

もっとも、緊張しないなんてことはないですし、緊張することはむしろ、面接官には好印象に受け取られることもありますから。

ただ、緊張し過ぎてしまうと自分の良さが出てこないと思いますから、そういう意味でも人に勝とうとするよりも、自分なりの良さを表現しようと、そう思ってみてもいいかも知れません。