圧迫面接の質問事例や例文一覧
圧迫面接に関しては圧迫面接の5つの対処法(対策)と3つの意図でその対策などを詳しくご紹介してきました。
今回はその対処法を踏まえた上で実際に質問されるかも知れない質問の例であったり、事例をご紹介してゆきたいと思います。
自分が質問されていると思って、一緒に考えてみたいと思います。
尚、転職理由や志望動機、特技や趣味、長所短所などは別ページにて詳しくご紹介していますのでそちらも参考になさってください。
もっと意地悪な質問では、「すぐに辞めてしまう人はウチでは厳しいと思うけどな」などと言われることも。
まず、これは圧迫面接だな・・・と思うようにします。その上で
「はい。おっしゃる通りです。様々な業界に勤めて参りました。
ただ、私は営業職一本でやってきました。業界によって、同じ営業でもやり方が違ったり、求められることが違っていました。
そういう意味では多くのことを勉強してきました。御社ではその経験を生かせればと思っております。」
と言う風に答えると転職回数が多いことがむしろ利点になる・・・ということもあるかも知れません。
注意点としては、転職回数がこれまで多かった理由が勤めてきた会社にあるとしても・・・その会社の不満などは言わない方がいいと思います。
できるだけ前向きな答えを考えることがポイントかなと思います。
こういう風に聞かれると、つい前の職場の問題点を答えたくなります。
でもそれはNGです。同じ問題でまた辞めるのではないか、と思われるからです。
ですから、ここもできるだけ前向きな答えにするといいと思います。例えば、
「はい。おっしゃる通りです。営業職の約束で入社したのですが、会社の方針により、企画を中心とした推進部という部署に配属されておりました。
勿論、企画作りにもやりがいは感じましたが、営業一本でこだわってやってきたものですから、自分の将来のことを考えて転職を決断しました。」
という風に答えることもできます。
出世が遅いという指摘の質問です。
こんな時、例えば、「役職があるからといって仕事ができるとは限りません。」という風に答えると印象がよくありません。それよりも
「はい。ご指摘の通りです。自分が良いと思うことを一生懸命やってきたつもりでしたが、それと会社の意図するところにズレがあることにようやく気づいてからは自分が組織の一員として何ができるかを常に考えてやってきました。
まだまだですが、今後は一社員としての都合ではなくて、会社にとって何が良いのか、自分は何を求められているのか、を考え仕事に励んでゆきたいと思っております。」
例えば、そんな風に答えてみると、前向きだなと思ってもらえるかも知れません。
これも意地悪な質問の1つです。
ポイントは正社員としてのやる気があるかどうか、また、アルバイトの経験だけでも会社に貢献することができることを示すことです。
採用担当者の中には色々な考え方を持った人がいます。
アルバイト経験だけ・・・というとよく思わない人もいます。遊んでいたのでは?なんて聞いてくる人もいるかもしれません。
そんな時にやってはいけない例文が
「アルバイトは決して気楽なものではありません。大変な仕事だと自分では思っています。」
という風に言われたことを真っ向から否定すること。これでは採用されません。
こういう時は例えば
「はい。ご指摘の通りです。様々なアルバイトを経験させてもらいました。前の職場では○○○店の店長をしておりました。
店長という仕事を通して、リーダーシップをとることの難しさやお店を経営者の視点で考えることの大切さを学んだと思っております。その経験が生かせれば幸いです。」
という風にアルバイトを通して経験したことで応募先企業で生かせるものをクローズアップして話すことです。
ただ、面接で大切なのは、何を言うかだけではなく、どう見えるかも大切です。むしろその方が大切といってもいいかも知れません。
どう見えるか・・・とは、服装であったり、清潔感、思いやりがありそうな人に見えたり、誠実そうに見えたり・・・ということです。そういったことは面接ではとても大切です。
ですから身だしなみであったり、態度、表情・・・といったことには特に気を配ってみてください。
アルバイト経験だけでも、笑顔で丁寧なビジネスマナーが身についている人は、やはり有利になります。
未経験の場合に大事になってくるのが、これまでに経験してきたことです。
分野は違っても生かせることは沢山あると思うのです。
これも上記のアルバイトの質問によく似ていますね。
ただ注意したいのが、「入社してから教えて下さい」・・・という姿勢。会社としては、戦力になる人が欲しいので、その答え方だとあまりよくないかも知れません。
また、「がんばります。やる気だけは誰にも負けません。」というのもよく聞く回答例ですが、この回答では採用担当者は何も判断できませんので注意して下さい。
やる気がある、頑張る・・・といったその場で証明できないこと、目に見えないもの、確認できないものだけでは、採用するかどうかの判断ができないのです。
「そういうことは考えたことがありませんが、長年抱いてきた夢ですので、その心配はないと考えています。」
この回答だとマイナス評価かも、知れません。
夢や憧れは大切なものですが、それだけでは仕事ができるかどうか(会社に貢献できる人かどうか)の判断が難しく、その会社が好きだからという理由も同じような理由でプラスの評価にはならないかと思います。
あくまでもその会社に対して、何をどうできるか?が大切になってきます。
ですから、
「はい。この仕事は昔からの夢でした。熱意は誰にも負けないと思っております。
ただ、おっしゃる通り、私も大切なのは、モチベーションを持ち続けてゆくことであったり、継続して会社に貢献してゆくということだと思っています。」
と答えた上で自分は会社のために何ができるか・・・ということを具体的にアピールしてゆくのも良いと思います。
この質問に対してもやはり否定しないようにするのがポイントです。
ここはあくまでも圧迫面接なんだと割り切ることです。
「はい。おっしゃる通りかも知れません。
前職では私よりもずっと年齢の若い社員の方々と仕事をしてきましたが、仕事のことで相談されることがよくありました。
そんな時は自分が経験してきたことを伝えたりして、本人が自信を取り戻せるように気を配ってきたつもりです。」
年齢の差がある社員と一緒でもうまくやってゆけることをアピールした例文です。
新しいことにチャレンジできるのか?といったことを聞かれているような場合は、採用担当者を安心させてあげる回答が求められます。
例えば、パソコンであれば、資格を持っているとか、今スクールに通っているとか、新しいものを吸収することに喜びを感じるといったことをアピールできるとさらにいいですね。
応募者が応募先の企業のことをどれだけ知っているか・・・もやる気を見る上では重要な判断材料になります。
私が面接をさせていただいた方々の中でも、「全く会社のことは知らない」という人もいました。
そんな人を雇いたいとは誰も思わないと思うのです。ですから、下準備はしっかりとしておく必要があると思います。
それでも知らないところまで聞かれたら
「申し訳ありません。」
とまずは素直に知らないことを認めることが大切だと思います。
知ったかぶりや自分なりに調べてきたつもりであることなどを言うのは逆効果ですので。
「申し訳ありません。」と認めた上で、
「店頭にて御社の製品を手に取ったことはありませんが、御社のホームページで拝見いたしました。
本当は実際に購入し、それから応募させていただけばよかったのにと反省しております。
ただ、御社の求人広告を拝見して募集されている内容から私が今までやってきた経験が生かせると思い応募させていただいた次第です。」
反省する姿勢をこのように見せておくと、前向きな人だ、誠実な人だという風に捉えてもらえるかと思います。
例えば、営業職の方が営業で一番大切なこと・・・と聞かれて、「お客様の信頼を得ること」と答えたとしましょう。すると採用担当者が、
「そうでしょうか?私はあなたの言っていることに賛成できませんがね。大事なのはとにかく数字を残すことでしょう。違いますか?」
と言ってきたとします。これも圧迫面接の一種です。そんな時に
「いいえ。それは違います。一時的に売っても、継続して買っていただかなければ・・・」
と言う風に否定したくなるものですが、面接官(採用担当者)を否定することは殆どの場合はマイナスの評価につながるのではないかなと、思います。
下手をすると、生意気だと思われたり、協調性がないと思われるかも知れません。
ですから、そんな時も
「はい。おっしゃる通り、数字を残すことができなければ、会社にも貢献できないと思います。
私はお客様に信頼される営業になることで、それを実現したいと考えています。何故なら・・・」
と言う風に相手の言っていることを受け入れた上で自分が大切にしてきたこと、または結果を残した方法というものを語ると良いのではないかと思います。
これは質問というわけではありませんが、面接官がわざと興味のないそぶりをしたり、こちら側が言ったことを無視することもあります。
そんな時はつい「何だよ」と表情に気持ちが出てしまいますが、そこは注意する必要があります。何故なら、それが相手の狙い、ということもあるからです。
思わず出てしまうような態度であったり、表情を見るのは圧迫面接の目的の1つです。
何を言われても、どんな態度をとられても、笑顔でいること、背筋を伸ばして姿勢に注意することが大切です。
また、声のトーンも大きな判断材料になります。
やる気のない声、暗い声・・・などなど、相手にはすぐに伝わります。
ただ、これはよく勘違いされる方がいますが、緊張して震えた声などは気にする必要はありません。
面接官にはそれは、真面目な人、この面接をそれだけ大事にしているのだな、という風に捉えられることが多いからです。
慣れた口調で語るよりも、むしろ、緊張して声が震える位がいいと私はそう思っています。